2023年02月21日
IoTを活用した実証に取り組みました
八食センターでは、コロナ禍以降の消費者行動の変化を把握し効果的な販促活動を検討するため、
県の委託事業として、IoTによるビッグデータ(「混雑統計(※1)」及び「プレミアパネル(※2)」)を用いた実証に取り組みました。
このページをご覧の皆様におかれましても、デジタル技術を積極的にご活用いただければ幸いです。
【調査により判明した主な事項】
・八食センターをハブとして、広域的な移動が見られます。八戸市内のほか、十和田市、南部町、三沢市、青森市から多く滞在しています。
・八食センター利用者は、圏域観光や食を体験する割合が非利用者よりも高い結果となりました。
・季節的な傾向として、若い世代の来店が増えるのは5月、60代以上は12月でした。
また、秋は買い物目的・日帰りが、冬はビジネス目的・一泊の利用が多くなっています。
・出かけたいと思うきっかけとしてはテレビが根強い結果となりました。
60代以上は紙媒体から、若い世代ではインターネットからの情報収集が増えます。特に20代ではInstagramがテレビを上回っています。
・最大の顧客層(来店者数が多い)は60代以上でしたが、アンケートは東北及び一都三県の40代50代からの回答が多い結果となりました。
将来の見込み客を育てるという観点で20代・30代向けにインターネットを使った情報発信も必要と考えられます。
来訪時観光資源の利用経験(観光スポット・イベント・グルメ)(プレミアパネル)
「出かけたい」と思うきっかけになるもの(プレミアパネル)
【調査結果を踏まえた今後の取組】
・若者の利用促進のため実施した動画コンテストについて、七厘村を撮影した動画の再生回数が多く、
プレミアパネルでも若者は七厘村などへの関心が高いとの結果となっており、調査を裏付ける結果となりました。
3月には特設サイトを開設し、さらなる情報発信に努めます。
・インターネット広告やSNSでの情報発信強化によりECサイトでの売れ筋商品の購入件数・購入率が増加する結果となりました。
ターゲット設定や広告時期を含め、今後も見直しを図っていきます。
・折り込みチラシの折り込み範囲などについてもデータに基づきながら見直しを図ります。
・八食センターが移動のハブとなっていることや、八食センター利用者は圏域観光や食を体験する割合が高いことから、
一般財団法人VISITはちのへ様の協力を得ながら圏域施設との連携強化や圏域の情報発信を検討します。
・八食センターに適したデータ収集の体制を整え、デジタル技術を活用した組合運営に取り組んでいきます。
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※1 「混雑統計®」データは、NTTドコモが提供するアプリケーション(※)の利⽤者より、
許諾を得た上で送信される携帯電話の位置情報を、NTTドコモが総体的かつ統計的に加⼯を⾏ったデータ。
位置情報は最短5分毎に測位されるGPSデータ(緯度経度情報)であり、個⼈を特定する情報は含まれない。
※ドコモ地図ナビサービス(地図アプリ・ご当地ガイド)等の⼀部のアプリ。
※2 大規模なエリアと多数の回収を実現するため、スマートフォン、パソコンによる
オンラインアンケート調査サービス「プレミアパネル」(NTTコミュニケーションズ株式会社)を利用しました。
「プレミアパネル」の詳細は、次のURLをご参照ください。